人類は衰退しました3巻

読了。以下多くのネタばれを含みます。



概要を書くと、

主人公と助手さんは、かつて人類が栄華を極めていたという都市遺跡へ調査に赴く。しかしひょんなことから遺跡内部へ放り出される一行。気づくとそこはモンスターひしめく広大なダンジョンだったのだ。待ち受ける彼方よりの使者。明かされるロストテクノロジー。主人公たちは歴史の真実を知ることになる!日本を代表する1部上場メーカーも登場するよ!



うそっぽいけど間違ってもいない。


これまでは固有名らしき名前もなく、設定についての記述がほぼ皆無でしたが、ついに世界観らしきものが判明。ようやくケツの座りが良くなりました。

ロミオ先生はふぁんしいな雰囲気とストーリーしか提供してくれないのかしらと思っていましたが全て杞憂。

SF的ガジェットを使って〈魂〉とか〈他者〉という知恵熱系テーマが盛り込まれて狂喜乱舞ですよ。特にループ+助手さんがでてきたあたりの、ロミオ式超越論的存在論(勝手に命名)が発動し始めてからわくわく脳汁が止まりません。萌えらしい萌えもなく、自分の中でこの小説はメルヒェンハードSFという新たなジャンルに位置づけ決定。



自分は田中ロミオ御大の作品をクロスチャンネルしかやったことがありませんが、小説がバカ売れして、早くMUFG系列の消費者金融とオサラバできることを祈っております。